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ペットと暮らす

「捨てられていたフェレット」お引き受けの経緯と現状報告

2018年9月13日

「そちらで3匹、お引き受けをお願いできますか?」とボラ仲間から連絡がありました。

いたちのおうちはフェレット専用のペットホテルであり、フェレットの保護施設です。

週末に3連休を控えたその日ではありましたが、お泊りのご予約があっても、「いつでもフェレットを受け入れられる(保護できる)ように」必ず1機は空きのケージを用意している場所ですので、「何も問題ないです」と答えました。

が、その後、少しずつ、その子達の詳細が情報として入ってくるにつれ、同じ場所に遺棄されていたとはいえ、ケージを分ける必要があるのではないか…?と不安が出始めました。

念のためにと思い、個人ボラさんに連絡を取り、「空いてるケージがあったら貸して欲しい」と打診をしたら、「そういう(これからシルバーウイークに向けていた家のケージが満室だみたいな)事情なら、全ニョロを家に連れて来たら良いんじゃないですか?」と、一時預かりさんとして名乗りをあげてくれました。

彼女の家は私の自宅から徒歩圏内です。

例えば、何かがあった時、ものの数分で駆け付けられる距離なので、区を1つまたいだ先にある、いたちのおうちの事務所より遥かに都合が良いです。

病院へも一緒に行けます。

個人ボラさんとして活動されている彼女には、これまでも事あるごとに、協力をお願いしてきて、もはやいたちのおうちのメンバーです。

彼女の「保護」に対する考え方、動物たちの「お世話の仕方」に不安なんか1㎜もあるはず無く、願ったり叶ったりです。

今回の件はザックリいうと「いたちのおうち」が「個人ボラさんからの持ち込みをお引き受けした」「個人ボラさんに一時預かりを委託した」だけの事なのですが、その詳細があまりにもひどすぎるので、こうして記事にする事にしました。

これは、ある意味、警告です。

フェレ飼いさん全てに知っておいて頂けたらなってくらい強めの警告です。

いたちのおうちがブチ切れた結果、絶対に許さない!の怒りをちゃんと形にした事まで、ご確認頂きたいと思います。

当日

20:00 お引き受けのお話しがくる
↓ 詳細が分かり始める・諸々の手配等
23:00 個人ボラさんより生体のお引き受け完了
↓ 預かりさん宅で生体の様子見、お世話、その他
25:00 帰宅

翌日

9:00 病院にて健康診断(預かりさんの付き添いの立場)
↓ お世話のお手伝い
13:00 帰宅
↓ 各所への届出等(事務作業)
17:00 ひと段落ついた

から、今こうしてパソコンに向かっています。

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動物の遺棄は犯罪です!そんな捨て方1㎜も情状酌量の余地なし!

少しでも私の事を知って下さっている方はご存知かとは思いますが、私は例えどんな状況にあった子だったとしても

「かわいそうなフェレット」という表現を好みません。

これまで一度だって…それが例え、どんなに劣悪な環境だったとしても、「かわいそうでしょ?こんなにひどい目に遭っていたのよ」みたいな記事を書いた事はありません。

私は「フェレットは生き物として幸せじゃなきゃいけない」って思っています。

だから、そこから少しでも外れている子がいるのなら、正しい位置(幸せ)に戻れるようお手伝いをする。

って、これが私の活動の基盤です。

そんな保護活動者という立場にあるからこそなのですが、「可哀想な子」と私がこの立場でその子に言うのはモラハラになると思っています。

だってそうでしょ?

「あなたは可哀想な子だから、私が幸せにしてあげる」って、プロポーズされて嬉しい人っていますか?

相手を支配する気満々すぎて怖くないですか?

だから私は「あなたは過去にそういう事があったかもしれないけど、これからはもう違う。私と出会ったからには幸せになるしかないよ。覚悟してね!どんどん幸せになろうね!」って言っています。

そんなこんなで、これまでのそれであれば、本来なら、この子達は警察署に落とし物として記録され※、いたちのおうちは「保管期間内の預り※」という立場にあるはずなのですが、今回は違います。

警察署に届出を出すにはだしましたが、拾得物委任状※とかそんなんじゃありません。

もう、絶対許さないの姿勢を貫いて

「犯罪行為(動物の愛護及び管理に関する法律 第44条 違反)の通報」という形を取りました。

良いですか?

いたちのおうちはもう金輪際、「もしかしたら…」なんて甘い考えで、それぞれの機関(関係各所)にあわせるような事はしません。

明らかなる遺棄を「落とし物」とする扱い※には断固として抗議していきます。

片っ端から、「きちんと犯罪扱いして下さい」と、正式な手続きを踏んで通報していく事に決めました。

それがどういう事かはいちいちここでの説明は不要かとも思いますが、要するに、遺棄した動物が例え誰かに拾われて幸せに暮らせるようになったとしても、遺棄した時点であなたは犯罪者だからねって拾得者側の立場から容赦なく通報しますという宣言です。

※の説明
拾われたフェレット【拾得物・落し物・遺失物】警察署とのやり取り実録

今月はいつになく、フェレットの事で警察署とやり取りをする機会が多かったので、色々と振り返ってたまには保護活動者っぽいお話しをさせて頂こうかと思います。 最初に申し上げておきますが、何度も言っている通り ...

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そもそも「幸せに暮らせるように捨てる」ってなんですか?

ちょうど一年前のこの時期に同じように、公園に遺棄されたあの子は、発見時にはすでに亡くなっていました。

今回の子達は全ニョロが健康状態に不安を抱えた状態で私の所へきました。

「あと半日はもたなかったろうね」って状態です。

どうか、「捨てる=その子は死んじゃう」って、そう認識して下さい。

お願いだから、捨てちゃおうなんて思わないで下さい。

一年前の悲劇
天使のフェレット
動物の遺棄は犯罪だからじゃない!フェレットをその辺に置いていかないで!捨てないで!野生では生きていけないからでもない!この子達は人の手が無いと死んでしまう生き物だから!

買い物に行く途中公園の中心に小さな小さなキャリーバックを見つけました。まさかと思い開けてみると小さなフェレットが亡くなっていました。多分何日も独りぼっちで飼い主を待っていたのかと思うと涙が止まりません ...

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いたちのおうちが相談に乗りますから…

いつでも頼ってきて下さい!!!

嫌な予感しかしなかった、祈り続けて待った3時間

「個人ボラさんがそちらへ届けるのはこの子達です」として、こんな連絡がきました。

「大急ぎで誰かなんとかしてあげて下さい」って内容です。

今日のアイキャッチ画像もその一部です。

この投稿者さんから引き受けたボラさんからきた連絡には

LINE
LINE
・ガリガリに痩せていて背骨が見えています
・お尻から尻尾にかけてハゲています
・他の二匹も痩せています

とありました。

保護された方から聞いた、「捨てられていた場所」の写真も撮ってきてくれました。

※写真は必要ありませんが、「捕獲場所」は警察署へ拾得物の届出の際に必要です。

時間帯のせいももちろんありますが、「まったく人気の無い場所」です…

頑張ったね!生きていてくれてありがとう!(お引き受け直後の状態)

異臭を放つキャリーとは別に、ボラさんが用意してくれていたキャリーの中にニョロ達はいました。

「これ、ちょっとヤバそうで、見てはないけど…早く出してあげたかった」って、言ってました。

異臭の原因はこれです。

2~3日でこんなになるか?こんな状態で生きててくれて本当にありがとう

これ、何だか分かりますか?

「ウンチがおかしい」のは一先ず置いておいて…

キャリーを開けただけで、吐き気をもよおす程の汚臭を放っていました。

取り出して広げたら

白いタオルでした

なぜかボルトが出てきました…

この不衛生極まりないキャリーには、フードはおろか、お水の一滴さえなく、お皿やボトルがあった形跡すらありませんでした。

この汚いものとニョロが3匹…それだけ。

よくぞ生きていてくれた…

偉かったね。

本当に頑張ってくれてありがとう。

アルビノちゃん

キャリーから抱き上げた時、この子は、ブルブルブルブル震えながら、私を力いっぱい噛みました。

全然、放さなくて困りました。

初めて、「牙が抜けない状態のままダラダラダラダラ血が流れる」をくらいました。

よっぽど怖い思いしたんだね…

いきなり触った私が悪いね…

もう安心して良いんだよ…

・・・・・・

・・・

…っつうか、マジで痛い!そろそろ放そうよ?ちょっとお口を大きく開けてもらえないかな?いてててててっ

でした。

こんなに体重は軽くても、まだ「力いっぱい噛む元気」があって良かった。

噛まれるのが嬉しいって初めて思いました。

セーブルくん

男の子にしては大分軽いけど、3ニョロの中では割と元気っぽかったです。

体重測定してるのに、ヨタヨタトコトコこんな具合で…

ヨタヨタしていたのはご飯を食べていなかったせいで少し低血糖気味になっていたのだと思います。

栄養満点ふやかしスペシャルご飯をケージにいれる前からこんな風にバクバクバクバクって食べてくれました。

かわいい♡

ご飯を食べてくれてありがとう。

生きる事を諦めないでいてくれて本当にありがとう。

シナモンちゃん

キャリーの隅で丸くなったまま動かないその子を抱き上げた時、私の心臓が早く動きました…

細い骨に直接触れられてしまうほど、あまりにもカリカリにやせ細ったこの子のお鼻は真っ黄色…

弱々しすぎて怖かったです…

最初の報告通り、お尻には毛が無く、ケガをしたのか皮膚炎なのかは分かりませんが大きなカサブタがあり、ジュクジュクとした傷口からは血が出ていました。

「明日の朝一番で病院へ連れて行ってあげるから!もう安心して良いからね!」

この子には更に特別仕様のご飯にしたら…

食べる

食べる

休み休み少しずつ少しずつではありましたが、ちゃんと自分の口からご飯を食べてくれていました。

ご飯を食べてくれてありがとう。

生きようって頑張ってくれてありがとう。ありがとう、ありがとう、、、

これからの事

誰がどう聞いても、どう見ても、「健康状態が良いはずがない」この子達。

悪い結果が出ることが分かっているその状態で血液検査をする必要はないんじゃないかと、先生と相談して決めました。

10日~2週間くらいかけてゆっくりと回復してもらって、それから改めて血液検査をしましょうと。

栄養剤の注射をしてもらい、耳ダニの検査をしてもらい(耳ダニ無し!)

帰りに「この子達にたくさん食べてもらわなきゃ!」って、預かり主さんったら

こんなにたくさん買っていました。

Twitterでも、たくさんの温かいお言葉を頂いています。

皆々様からのあったかい目と優しい気持ちに見守られて、この子達を「元気にしてみせます」と今ここで、いたちのおうちはお約束します。

どうか、あともう少し待っていて下さい。

今後も、いたちのおうちとして、この子達の状況は逐一このブログでご報告させて頂きます。

もちろん、預かり保護主さんからも、Twitterでご報告があがっています。

これからも、この子達が幸せに暮らせるよう、どうかどうか皆様で見守っていて下さいね。

よろしくお願いいたします。

 

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